アスリートと企業が共に輝く未来へ。
新東総業×陸上・岡本様が拓く
デュアルキャリア成功の新方程式

地方企業が直面する深刻な若手人材の確保難。そして、多くのアスリートが抱える競技引退後のキャリア不安。これらの課題に対し、宮城県から光明が差し始めています。競技と仕事、双方で高みを目指す「デュアルキャリア」の支援を通じて、企業とアスリート双方に新たな価値をもたらす新東総業株式会社と、同社で陸上競技選手として、また指導者として情熱を燃やす岡本様の姿は、まさにその象徴です。

本記事では、この先進的な取り組みを深掘りし、アスリート採用がいかにして企業文化に革新をもたらし、アスリート自身の未来を明るく照らし出すのか、そのリアルな現状と無限の可能性に迫ります。

地方企業の人材戦略に新機軸!
アスリート採用がもたらす持続的成長

少子高齢化が進む地方において、若手人材の獲得は企業の持続的成長を左右する大きな課題です。石巻市に本社を構える新東総業がアスリート採用という新たな一手に踏み切ったのも、まさにこの課題意識からでした。現在、同社では陸上競技、サッカー、パワーリフティング、セーリング、フットサルと、多様な競技のバックグラウンドを持つ7名のアスリート社員が、フルタイムで働きながら競技活動に情熱を注いでいます。彼らは特別な存在としてではなく、プロフェッショナルとして通常業務に真摯に取り組み、企業への貢献を体現しています。

「まだスポットライトを浴びていないアスリートにも、競技を諦めることなく続けられる環境を提供したい。同時に、彼らが社会人としてのキャリアをしっかりと築き、引退後も安定した生活基盤を確立できる機会を創出したいのです」。そう語るのは、新東総業・常務執行役員の須藤様です。その言葉からは、アスリートのセカンドキャリア問題にも真摯に向き合い、長期的な視点で人材を育成しようとする企業の強い意志が伺えます。これは単なる社会貢献に留まらず、企業の未来を担う人材への投資でもあるのです。

組織を活性化し、成長を加速させる!
アスリートが吹き込む
「勝利へのDNA」

新東総業で営業職として活躍するアスリート社員について、総務部の阿部様は「未知の分野にも果敢に飛び込み、貪欲に学ぶ前向きな姿勢は、まわりにとってよい刺激になっています」と目を細めます。同年代の社員と互いに高め合いながら、主体的に課題解決に取り組むその姿は、まさにアスリートならではの強みと言えるでしょう。

須藤様、阿部様は口を揃えて、「彼らのポジティブなエネルギーが、社内のコミュニケーションを格段に活発にし、組織全体に活気をもたらしている」と語ります。目標達成に向けてプロセスを徹底的に考え抜き、決して妥協しない。そのアスリート社員の姿勢は、営業目標の達成はもちろん、社内に「勝利の文化」を醸成する上で、計り知れない価値を生み出しています。

もちろん、アスリート採用が万能薬というわけではありません。前回のみやぎアスリートキャリアサポート主催の採用イベントに参加した須藤様は、「アスリートの持つポテンシャルの高さを再認識すると同時に、企業とアスリートのニーズを完璧に合致させることの難しさも痛感した」と率直に語ります。企業側が全てを提供できるわけではなく、フルタイム勤務が難しいケースなど、現実的なハードルも存在します。しかし、新東総業はそこで思考停止するのではなく、時代や従業員の多様なニーズに応じた柔軟な勤務スタイルの確立を積極的に模索しています。競技と仕事のシナジーを最大限に高めることで、企業としてのさらなる飛躍を目指す、その挑戦的な姿勢は多くの企業にとって示唆に富むでしょう。

アスリートの挑戦を支える
新東総業の「応援団」

共に戦うデュアルキャリア環境の創造

アスリートに提供したいのは、金銭や時間といった直接的な支援だけでなく、アスリートが競技活動に気持ちよく取り組める「環境」であると須藤様は語ります。

例えば、平日の仕事終わりにアスリートが練習に向かう際、周囲の社員が「練習だよね。頑張ってね」「ケガしないように気を付けてね」と声をかけるような温かい雰囲気。週末に試合がある際には、朝礼や終礼でアスリートが「明日試合に行ってきます」と報告し、仲間から「頑張って来てね」「勝って来てね」と送り出してもらえる環境を理想としています。

そして試合後の朝礼では、アスリートが試合結果を報告し、勝敗に関わらず、社員全員で「おめでとう」や「次は頑張ってね」といった声援を送ることで、アスリートが一人で戦っているのではなく、新東グループ全体が応援団であるという一体感を共有したいと考えています。このような環境の醸成を通じて、アスリートが企業の一員として安心して競技に打ち込めるよう、新東グループ全体で戦っているという意識を共有していくことを目指しています。

「大人になっても競技は続けられる」
陸上・岡本様が体現する
デュアルキャリアのリアル

今回のイベントを機に、スポーツ用品の小売業からシントウエナジー(新東総業のグループ企業)へとキャリアチェンジを果たした岡本様。陸上競技の指導者として長年活動してきましたが、今回の転職を機に、自身も再び競技者としてトラックに戻る決意をしました。

「陸上競技に、何らかの形で恩返しがしたい」。その熱い想いを胸に、岡本様は指導を継続しながら、自らも競技者として高みを目指すことで、「大人になっても、好きな競技を諦めずに続けられる」という力強いメッセージを、未来を担う子どもたちに伝えたいと考えています。その第一歩として、今年はマスターズ陸上競技大会宮城県大会での宮城県記録樹立と優勝という明確な目標を掲げています。

岡本様の日常は、まさにデュアルキャリアの実践そのものです。平日は8時30分から17時30分までフルタイムで勤務し、帰宅後にランニングで汗を流すなど、限られた時間の中で創意工夫を凝らし練習時間を捻出しています。カレンダー通りの休日も、指導や自身のトレーニング、審判活動など、陸上競技のために最大限に活用しています。

岡本様がみやぎアスリートキャリアサポートの就職イベントに参加したきっかけは、「スポーツでの実績や経験が、単なる過去の栄光ではなく、正当に評価される」という、従来の転職活動では得難い魅力に惹かれたからでした。そして、そこで新東総業と出会い、自身の想いと企業の理念が重なり、新たなキャリアをスタートさせることを岡本様は決断したのです。

「実際にイベントに参加してみて、想像以上に多くのアスリート採用に前向きな企業、そして柔軟な働き方を理解してくれる企業が存在することに驚きました。もっと早くこうした機会に出会えていれば…」と、岡本様は素直な気持ちを語ってくださいました。この言葉は、今まさにキャリアに悩む多くのアスリートにとって、大きな希望となるはずです。

デュアルキャリア成功の羅針盤
岡本様からの実践的アドバイス

岡本様は自身の経験から得た貴重なアドバイスをデュアルキャリアという新たな航海に乗り出そうとしているアスリートたちへ送ります。

「かつての私は、『スポーツを続けるなら、仕事もスポーツ関連業界でなければならない』という固定観念に縛られていました。しかし、現実は全く異なりました」。むしろ、スポーツとは直接関わりのない異業種の職場の方が、勤務スケジュールが明確で、結果的に競技活動との両立がしやすいケースもあると指摘します。これは、キャリア選択の幅を大きく広げる視点ではないでしょうか。

そして、岡本様が最も強調するのは、「『競技を続けたい』という熱意だけでは、理想のデュアルキャリアは実現できない」という厳しくも現実的な事実です。「企業との対話を重ね、勤務時間や休日、サポート体制などを事前に徹底的に確認すること。そして、それが自身の競技計画と本当に両立可能なのかを、冷静かつ客観的に見極めること。これが成功への絶対条件です」。

アスリートと企業
そして地域を繋ぐ架け橋へ

新東総業の須藤様・阿部様、そして岡本様の熱意あふれる言葉からは、アスリート採用が企業に革新的なエネルギーを注入し、アスリート自身にとっては競技と社会人としてのキャリア、その両輪を力強く駆動させる絶好の機会となることが鮮明に浮かび上がってきます。

私たち、みやぎアスリートキャリアサポートは、これからも企業とアスリート、双方にとって最高の出会いを創出し、アスリート一人ひとりが持つ無限の「価値」が、宮城県で輝きを放つための支援を続けてまいります。

須藤様、阿部様、岡本様、この度は貴重なお話を賜り、ありがとうございました!

Company profile

会社概要

新東総業株式会社
代表取締役社長 新田 秀悦
事業内容:建設事業、エナジー事業、賃貸事業、ビジネスソリューション事業
〒986-0854 宮城県石巻市大街道北三丁目7‐27
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